平成15年度から実施されている「文部科学省リーディングプロジェクト e-Society 基盤ソフトウェアの総合開発」の中で,「高信頼WebWare生成技術」に関して,名古屋大学・愛知県立大学・富士通・野村総合研究所と共同研究を行なっています.

WebWareは,

  1. XMLやHTMLなどのコンテンツ記述,
  2. レンダリングのためのCSSやXSLT,
  3. JSPやServletなどのServer Side Program,
  4. Java Scriptに代表されるClient Side Program
などから構成される大規模でヘテロジニアスな分散ソフトウェアです.

WebWareはデザイナが行うレンダリング・エディトリアル作業とエンジニアが行なうシステム構築作業の協調作業によって構築されます.この協調作業を支援する環境の欠如による影響が,大規模なWebサイトのデバッグ,性能維持,保守の難しさという形で現れています.本研究の目的は,WebWareの信頼性と安全性を保証しつつ,デザイナとエンジニアの作業を高度に統合するためのWebWare Work Benchを構築することにあります.WebWare Work Benchを用いることによって,多様で複雑な制約を満たす必要がある大規模WebWareの信頼性の向上が期待できます.

WebWareの構築におけるデザイナとエンジニアの協調作業

WebWare Work Benchの中で,ソフトウェアデザイン研究室では,WebWare作成支援システムの構築を担当しています.WebWareにおける情報の表現と処理論理の分割と連携をとり,運用性・保守性の高いシステム構築を支援する技術およびその実現となるツール群を開発しています.これまでに,HTMLから切り出されたJavaScript群を入力として,JavaScriptがHTMLに与える影響を解析するJavaScript Analyzerを開発し公開しました.また,HTMLとCSSとの関係を解析するツールを開発中です.