※本教育プログラムは2012年度で終了しました.

世界最高水準のソフトウェア技術者育成システムの構築を目的とする「文部科学省:先導的ITスペシャリスト育成推進プログラム」の一環として,平成18年10月にスタートしたプロジェクトです.

関西圏の9大学情報系研究科に分散している卓越した専門家群の力を結集し,融合連携型の専攻を構築していきます.また,実践的教育を重要視しており,高度な技術力を持つ企業と協働することにより,現実の開発プロジェクトを教材とした教育を実現していきます.

実プロジェクト教材の開発

ソフトウェア開発技術を習得する上で,実際のプロジェクトで用いられているドキュメント,ソースコード,テストデータ等の生成物に触れることは大切だと考えています.しかし,ソフトウェアの分野では,著作権や機密保持などの点から,プロジェクトの生成物が公開されることはほとんどありません.

そこで本プロジェクトでは,大学の教務システムを題材に,仕様書,設計書,ソースコード,テストデータ,進捗管理表,品質管理表などの生成物を整理することにより,「実プロジェクト教材」を開発します.この教材は,先端ソフトウェア工学科目群や実践ソフトウェア開発科目群の講義・演習にて活用していきます.

ソフトウェアデザイン研究室では,高度なソフトウェア技術者の育成を行なうとともに,本専攻で利用される実プロジェクト教材の開発にも力を注いでいます.

4民間企業と関西圏の9大学情報系研究科のネットワーク

最先端のソフトウェア工学の研究を行なう教員の専門領域を融合連携することによって,高度な技術力を持つソフトウェア技術者の育成に必要な領域を網羅しつつ,幅広い教育を実施していきます.また,高度な技術者を多数有し,最先端のソフトウェア構築技術を持ち,多くのシステム開発実績を持つ4つのソフトウェア企業と連携することにより,実践的な教育を行なっていきます.

連携組織

3つの科目群

この専攻では,以下の3つの科目群を柱とするカリキュラムの構築と教材の作成を行ない,高度な人材育成を推進します.

(A) 基礎ソフトウェア工学科目群

ソフトウェア開発のために必要となる基礎的な知識を学びます.基礎ソフトウェア工学科目群については,学生の所属する大学院が指定する科目の講義を,各大学院にて受講します.

和歌山大学では,次の4つの科目を開講します.

(B) 先端ソフトウェア工学科目群

各教員が,自身の専門とする科目の講義を記録したビデオ教材を作成します.各大学院では,提供されたビデオ教材を組み合わせることにより講義を行ないます.

和歌山大学では,以下の科目の組み合わせにより講義を行ないます.

  • 先端ソフトウェア工学1
    • モデル駆動開発(京都大学)
    • コンポーネント指向開発(立命館大学)
    • データベース設計論(大阪工業大学)
  • 先端ソフトウェア工学2
    • ソフトウェア保守(大阪大学)
    • 実験ソフトウェア工学(奈良先端科学技術大学院大学)
    • 組込みソフトウェア(兵庫県立大学)

(C) 実践ソフトウェア開発科目群

ソフトウェア開発における高い技術力と実績を有する民間企業4社のノウハウを活かした,実践的な講義・演習を行ないます.この講義・演習は,大阪大学中之島センターに,受講生が一同に集まって行ないます.